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春日丘高校の校風・特徴について

こんにちは!毎日暑い日が続きますね。

夏休みを前に、多くの中学3年生は志望校が決まってくる時期かと思います。

そこで今回は、私の通っていた大阪府立春日丘高等学校について、入学前、入学後を含めた体験談を交えながらご紹介します。

自由って言うけど、実際どのくらい自由?私服登校って正直どうなの?といった疑問についてもお答えします。皆さんの高校選びのお役に立てれば幸いです!

※2016年入学時点の体験をもとに書いています。現在の状況とは異なる部分もあるかとは思いますが、5年前の一個人の体験としてお考えください。

春日丘高校について

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Kasugaoka_High_School.JPG
春日丘高校、通称「春高(かすこう)」は、「自主・自律・自由」をモットーとし、大阪府下でもトップクラスの競争率を誇る人気校です。
春高に実際通ってみて感じたことを、以下にまとめていきたいと思います。

特徴①立地

駅前すぐというその立地は、春高の最大の魅力ともいえます。
実際、私の場合にはこのアクセスの良さが志望校決定の決め手になりました。
自宅から最寄り駅まで徒歩5分+電車10分+茨木駅から徒歩5分と、たった20分で通える高校は春高以外にはなかったため、朝に弱い私にはぴったりでした。

高槻と比べると寄り道できるような場所はあまりないので、ほとんどの生徒がまっすぐ帰宅していましたが、学校のまわりにはコンビニや飲食店がいくつかありました。
駅から少し歩けばイオン茨木もあるため、放課後フードコートに友達と行って一緒に勉強したり、休日にも通学定期を使って映画を観に行ったりした思い出があります。

特徴②私服登校

多くの人が持つ春高の「自由な校風」のイメージは、私服で登校してよいという点によるところが大きいかもしれません。
私服登校の伝統は春高の新聞部が主導した生徒による制服撤廃運動に始まるそうで、そのため春高では新聞部に比較的存在感がありました。

ですが実際に私服を着てくる人はあまり多くなく、特に女子はネットなどで自分で制服を選んで買う「なんちゃって制服」や、部活ジャージで登校している人がほとんどでした。

私服登校のメリットとして
・好きな服を着られる
・入学時の出費を抑えられる
・体育のある日はジャージで登校すれば、そのまま着替えずに授業を受けられる
・部活ジャージで登校すれば、そのまま着替えずに部活を始められる
・制服をクリーニングに出す手間がない

といったことがありますが、一方で
・毎日服を考えるのは面倒なので、結局なんちゃって制服を買うことになり、費用は変わらない
・身内に不幸があったときに着ていくものがない
・高校生としての実感を味わえない

といったデメリットもあります。

何を重要視するかは人それぞれですが、個人的には、制服がないのは楽でした。

テスト・授業について

春日丘の先生は、自分が教えている科目に強い愛着を持っている先生が多い印象でした。

数学なら数学、英語なら英語と、レベルの高いところまで授業で解説されるので、それもあってか授業が進むスピードが速いと感じることが多かったです。
数学など、科目によっては一度休むとその次の授業では何の話かわからなくなっていることがありました。
課題も多くはありませんが、少なくもなかったように感じます。

テストについても、しっかり対策をせずに受けると欠点(=赤点)をとることも十分にありえます。
再試や課題などの救済措置はありますが、それで挽回できず欠点の科目が学年末で4つになると留年するので、注意が必要です。

本当に自由?

春高は「自由な校風」の高校であるとよく言われますし、そうしたイメージを持っている人も多いと思います。
私も中学校の先生に自由な校風の高校だと言われたこと、また文化祭などでの春高生の楽しそうな姿を見たことで受験を決めました。

確かに私服で登校できる点や、放課後の自習を強制されない点など、生徒の裁量に任されている部分が多く「自由」な高校だといえるかもしれません。スマホの持ち込みも可能です。

ただ、春日丘の先生方がよく仰っていたのは、「自主・自律の上に自由がある」
つまり無条件で自由が与えられるのではなく、生徒自身が自主的に努力し、自分の生活を律して初めて自由が得られる、ということでした。
確かに、この「自主・自律」ができていない生徒にはペナルティが課されることがしばしばありました。
私の経験した中では、例えば授業前にスマホの電源を切り忘れて通知音を鳴らしてしまい、反省文を書かなければならなかったり
また遅刻防止週間という期間に遅刻をした人は放課後一つの教室に集められ、数学のプリントを解き終わるまで部活に行けないというイベントも一学期に1,2度ありました。

守って当然ともいえることですが、こうした常識的な一定の決まりをしっかり守って生活しないと、いくら自由な高校といってもペナルティが課されることはあります。
校則がほとんどないといっても完全な野放しではないため、テストや生徒指導で困ったことにならないためには、モットーのとおり自分を律し自主的に行動できるかどうかがほかの高校よりも大きく問われてきます。
自由だからといって何もしないのではなく、自分自身で目標を設定してこつこつ努力することが大切だといえるでしょう。

どんな校風が合っているかは人それぞれですが、部活も頑張りながら高校生活を楽しみたい!と考えている中学生にはうってつけの高校であることは間違いありません。

最後に。百聞は一見に如かず!

春日丘高校の2021年度の倍率は1.71倍で、公立にもかかわらず受験者の4割以上が合格できないという結果でした。
私の頃も倍率は高く、特に私は模試で最後までC判定で、かつA,B,C問題の制度が始まる年だったのでわからないことが多く、不安な気持ちで受験に挑みました。
ですが入学してからは、レベルを下げずに冒険してよかったと感じました。

私が春日丘に進学して一番驚いたのが、中学校の頃と比べて同級生に
優しい人や明るい人がとても多いことでした。
ほとんど全員がそれぞれの部活などに打ち込んで楽しんでいるので、他人に干渉する暇もないといった印象です。
特別強い部活などもないので、ありがちな部活同士の格付けみたいなものもなかったように思います。グループや男女の垣根も薄く、クラス内で誰かに話しかけるのに躊躇した記憶がありません。文化祭や体育祭、クラスマッチ(球技大会)ではクラス一丸となって楽しめます。

コロナウィルスの影響で難しいかもしれませんが、
百聞は一見に如かずといいますので、機会があればぜひオープンスクールや文化祭などに直接足を運んでみてほしいと思います。

高校の3年間は短いようで長いです。
成績との折り合いも大切ですが、学校の雰囲気と自分が合うかどうかをよく考え、
後悔しない目標設定をしてみてください^^

塾ISOROKUには色々な学校を卒業した若い先生が集まっています。
進学や将来のこと、大学生活のことなど様々なことを話すことができますよ^^
是非一度、体験入塾・説明会にいらっしゃってください。

塾ISOROKU 山本