プロの「読者」
こんにちは!
3月からISOROKUで講師をやっている山口宗忠です!
初めてのブログ更新になります。何書いたらいいんだろ……
と、少し困ってしまったので、とりあえず自己紹介を兼ねて大学で学んでいることについて書いてみることにします。
僕は文学部という学部に所属しています。
文学部って文学のことを勉強しているの? というより文学の勉強って何?
そう疑問に思われる方も多いと思います。
ですが、話はもう少しややこしいんです。
文学部とは「文学」部ではなく、「文」学部である。
実は文学部って、文学を学ぶだけに限らないんです。
歴史とか、哲学とか、宗教とか、地理とか……(もちろん文学も)
そう、いろんな学問をやっているところなんですね!
すみません、説明になってないですね。気になった方は調べてみてください。
ですが、そういう雑多な文学部の学問にも、共通している考え方があります。
それは「文章を正確に読む」ということです。
当たり前のように聞こえますね。
ですが、これは考え方であるとともに、「目標」でもあるんです……。
つまり、
勉強すればするほど、「文章が読めていなかった」ことに気がつくことになる。自分が今までいかに読み飛ばしてきたかを痛感することになる。
一歩進んで二歩下がる、みたいなことをやっているのが文学部というところなんです。
言い換えれば、文学部で勉強するということは、プロの「読者」になるための訓練を積むこと、だといえるかもしれません。
じゃあプロの「読者」とは何者なのでしょうか?(これは国語の勉強に繋がる話でもあると思います)。
僕が思うに、プロの「読者」になるにはある条件が必要です。
それは、書かれた文章をある程度正確に理解できる能力を持っていること、です。
この「ある程度」というのが肝です。
当たり前ですが、どんなに勉強しても難しい文章は難しいです。何を言っているのかさっぱりわからない文章だっていっぱいあります。短い時間にたくさんの文章を読まなければいけないときもあります。
そんな時に、全部は理解できなくても構わないから、勘所だけは外さないこと。大体こんな意味だよねー、と、簡潔に他人に説明できること。
プロの「読者」はこれができるのです。
ただ、言うは易く行うは難し、です。
何度も同じ文章を読み返したのに、あまり内容がわからない、覚えているのは脇道話だけ……というのは、僕たちにもよくあることです。
文学部の人間は、この能力を身につけるために色々と試行錯誤をしている人たち、と言ってもいいかもしれません。
お気づきでしょうか。
そう、このような能力とは、「国語」、「現代文」で必要とされている能力に他なりません。
僕はたまたま教える側にいますが、本当は塾生と並んで学んでいるつもりです。
という訳で、一緒に文章が読めるようになりましょう!