成績アップよりも僕が嬉しかったこと。「自らの意思」が未来を拓く話。
【塾長ブログ】成績アップよりも僕が嬉しかったこと。「自らの意思」が未来を拓く話。
こんにちは、塾ISOROKUの原です。
今日は、ある生徒とのエピソードを通じて、私が教育において最も大切にしている**「自分の意思で動くこと」**についてお話ししたいと思います。
「勉強なんて嫌いだ」から始まった2ヶ月
少し前のことですが、定期テストで合計150点ほどだった生徒が入会してきました。 親御さんは非常に心配されていましたが、当の本人は「勉強なんて大嫌い」。
入塾して最初の2ヶ月間、その子は授業中に寝てしまったり、どこか心ここにあらずといった様子でした。中学校に入ってから勉強に苦手意識を持ち、すっかり自信を失ってしまっていたのかもしれません。
私は、無理にペンを握らせることはしませんでした。 まずは、「なぜできないのか」という彼の言葉を受け入れること。 対話を繰り返し、彼の意見を否定せずに聞き続ける。そんな「声かけ」を地道に続けていきました。
「次のテスト、ガチるわ」
そんなある日、彼から信じられない言葉が飛び出しました。
「次のテスト、頑張るわ。ガチるわ」
誰に言われたわけでもなく、彼自身の口から出た言葉でした。 そこからの彼は別人のようでした。自らの意思で机に向かい、迎えた定期テスト。
結果は……前回から約100点アップ。
点数が上がったことももちろん驚きましたが、それ以上に、テスト前に**「自分から頑張ると言い出してくれたこと」**が、私にとっては涙が出るほど嬉しかったのです。
知識よりも「決断」と「挑戦」が求められる時代
学習塾という仕事柄、点数を疎かにすることはできません。点数が上がらなければ、理想を語っても綺麗事に聞こえてしまうでしょう。
しかし、私はあえて言いたいのです。 「点数を上げるために、自らの意思で行動した」という事実こそが、点数そのものよりも価値があるのだと。
今の時代、単なる知識や暗記はそれほど重要ではなくなっているかもしれません。 それよりも、
- 課題に対して、どう向き合うか。
- 失敗や挫折を経験し、そこからどう立ち上がるか。
- 誰かの指示を待つのではなく、自分の頭で考えて動けるか。
そういった経験を積めていない若者が、今の時代はとても多いように感じます。
「正解」のない世界を生き抜く力
私は九州大学を卒業しましたが、同じ大学を出て有名企業に勤めている同級生たちの中にも毎日が楽しくない、会社を辞めてしまう友達も多いです。 勉強を中心に頑張って、言われた通りに生きてきた先に、必ずしも幸せが待っているとは限らない。時代は確実に変わっています。もしかするとこれが正しい世の中なのかもしれません。
これからの時代に必要なのは、たとえ効率が悪くても、たとえ正解ではなくても、**「今の場所で、自分の意思で足掻ける力」**ではないでしょうか。
失敗しても、またやり直せばいい。 自分の頭で考え、行動し、壁を突破する。 そのプロセスを経験した生徒たちは、大人になってからきっと「楽しい人生」を歩んでいけるはずです。
塾ISOROKUは、単に点数を上げるだけの場所ではありません。 生徒たちが自分の人生を自分の足で歩き出すための、その「きっかけ」を作る場所でありたいと思っています。