BLOG ブログ

数学脳を鍛える3箇条

こんにちは。塾ISOROKU室長の石田です。

本日は「数学脳を鍛える」というテーマです。

算数や数学が苦手な生徒だけでなく、得意な生徒もこれから伝えることを意識することで、さらに得意になります。

小・中学生はもちろん、高校生でも必要な考え方ですので、ぜひ参考にしてみてください。

①得意スパイラル

まずはテーマから少しそれますが精神論です。
ただこれが意外と重要です。

人の脳は割と単純で、問題が解けるという成功体験を積み上げていくと、次第に自信がついていきます。人は自信を持つと、その状態を維持したいという願望が生まれるため必死に努力します。努力することが当たり前になると更なる成功体験を生み出します。

私はこれを「得意スパイラル」と呼んでいます。数学だけでなく、その他の教科についても言えることですが、特に積み上げ型の数学という学問において、この傾向は顕著です。

さらに小学生や中学生の初期では、このサイクルを作りやすいと思っています。
理由としては、小学生や中学生の序盤は計算のルールや基礎的な思考力を育む教育がメインであるからです。そこまで難易度が高くない時期に、計算力や発想力を鍛えて「得意」を身につけられれば、その後も良いサイクルが回っていきます。

②計算力を上げる

算数、数学において最も重要なのは計算力です。
計算力とはミスなく、いかにスピーディに計算できるかを問う能力です。
この能力を培うことで、多くのメリットがあります。

①ミスに気付きやすくなる
何度も繰り返し計算練習をしていると、次第に数字の規則性を本能で理解できるようになっていきます。
これを数の暗黙知と言います。これを習得すると計算後の違和感に気づくことができるようになります。

例)
この計算は必ず3の倍数になる!
元の数より小さくなるはず!
約10くらいの数になるはず! …など
  

②工夫して計算できるようになる
また、規則性を理解できるようになると、工夫して計算できるようになります。
計算をいかに簡単に出来るかを考えるようになると、よりスピーディに計算できるようになります。
筆算をするのは最終手段です!

例)
120×25=30×4×25=30×100=3000

18×68-38×18=18×(68-38)=18×30=540 …など


計算力を高めるには、とにかく何度も計算練習を行う必要があります。
計算力UPの教材として100マス計算という教材もあります。
小学校高学年の間は毎日時間を測って100マス計算を行うなど、目標を決めて計算練習に取り組むのも良いと思います。計算力を上げることが数学を得意になる第一歩です!

③「やり方だけ覚える」はNG

さて、数学において最も重要なのは計算力であると述べましたが、計算力自体は時間をかければ誰でも身につく能力だと思います。
ただ、これだけでは数学を得意だと言えるのは中学1年生まででしょう。
次に必要となる能力は「思考力」です。
中学2、3年生あたりになると、思考力を問う問題が増えてきます。
ここが数学嫌いを生み出す第2の壁となります。

思考力を養うためには、小学生の頃から、いろいろな式や計算に疑問を持つことが大切です。

例えば平均の問題で考えてみましょう。

平均と聞くと即座に
「全部を足して、その数で割り算!」
と、やり方だけは有名ですね。

しかし、なぜ全ての値を足して、その個数で割るのか、理由まで説明できる生徒は果たしてどれくらいいるでしょうか?

他にも速さの文章問題はどうですか?

「おはじき」「みはじ」など各学校によって教わり方は様々ですが、呪文のようにこれらの単語を暗記した記憶はありませんか?
これについても、なぜ時間=距離÷速さで求まるのか考えたことはありますか?

初等教育では算数や数学において呪文のような暗記術が横行しています。確かにそれで答えがあっさり出せる問題も少なくありませんし、キャッチーで耳に残りやすく工夫されているため、生徒も楽しく勉強ができるという利点があります。しかし、「やり方だけを覚えた」だけで満足していては必ず壁にぶち当たる時がやってきます。

大切なのは、なぜそうなるのかを考えることです。
応用問題を解く力、高校受験で数学を得点源にできる力は、この思考力が鍵となってくるのです。

【番外編】高校数学で大切なこと

計算力をひたすら磨き、式や解答をみて何故そうなるのかを考える癖がついてくれば、数学がとても楽しくなってきます。応用問題も解けるようになってくると「得意」スパイラル急加速です!


ここからは高校生になっても数学を得意科目でいられる方法について説明します。
高校数学で最も重要なのは、「定義」と「公式」です。
高校では新たにsinやcosといった考え方や、微分、積分など難易度の高い分野が出てきます。

しかし、そのどれもが必ず初めに「定義」が紹介され、それに基づいて「公式」が与えられます。

難易度が上がるとついつい、やり方だけを覚えてしまいそうになるものですが、中学時代と同様、「定義」を理解しなぜそのような「公式」が導出されたのかを考えることで、より深く数学の世界を理解できるようになっていきます。

試しに解の公式や解と係数の関係などを自力で導出してみましょう!

最後に

塾ISOROKUは阪急水無瀬駅から徒歩3分に位置する自習室完備の学習塾です。
塾ISOROKUでは数学を学ぶ上で主に解答に辿り着くための考え方を伝えています。
実際に数学が苦手だった生徒が定期テストで大幅に得点UPした例も少なくありません。
もし数学が苦手で困っている生徒はぜひ、一度体験に足を運んでみてください。
一緒に「思考力」を養いながら、テストの得点UPを目指しましょう!